学会長の挨拶
日本アプライドスポーツ科学会会長
鈴木 典
「日本アプライドスポーツ科学会」は,前身の「桜門体育学会」から2021年5月の設立総会を経て,個別学問領域の知見を様々なスポーツ場面に応用し,かつ実践していく方向性を見据え再出発しました.新型コロナウイルス感染症が未だ収束をみせない中,2021年には東京で夏季,また2022年には北京で冬季オリンピック・パラリンピックが開催され,日本選手の活躍に胸を躍らせることとなりました.その背景には,スポーツ科学のサポートが貢献したことは明らかであり,種目横断的にみても,もはやスポーツ科学の知見を競技力向上に応用していない種目はないと言っても過言ではありません.東京・北京の両オリンピック・パラリンピックにおけるスポーツ科学的サポートは,本学会の今後に向けた貴重な道標を示してくれたと言えるでしょう.
現在,本学会は,日本学術会議協力学術研究団体への指定申請や,オンラインジャーナル「アプライドスポーツサイエンス」の発刊と内容の充実,第2回学会大会の開催(主管:日本大学工学部),さらにロゴマークやイメージカラーの作成など,様々な課題に対し積極的な審議を進めています.
「日本アプライドスポーツ科学会」は,豊かなスポーツ実践フィールドと多領域との連携を資源とし,文字通りの応用力を駆使して,身体運動および体育・スポーツ科学を研究することを標榜しています.その上で,新たな発想と想像力でスポーツと共生する社会の発展に寄与するためには,学会員の皆様の協力が不可欠です.本学会が研究と学びに相応しい場になりますよう,多くの学会員の皆様に積極的な参加と協力を,是非,よろしくお願い申し上げます.