平成25年度 体育学科同窓会講演会 埼玉県大会 開催報告
今年で4回目となった地方開催の講演会ですが、今回は埼玉県で行いました。本来であれば県庁所在地である「さいたま市」で開催するのが妥当なのかもしれませんが、地理的に埼玉県の真ん中に位置している東松山市での開催となりました。今回のテーマのひとつである「2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて」という内容に相応しく、今後活躍が期待される世代として地元の松山高校・松山女子高校の生徒を中心に80名のご参加を頂きました。
シンポジウムⅠは「こころのもつれ/もつれのかたち」というテーマで昨年に引き続き、聖パウロ学園エンカレッジコース教頭の土屋弥生先生と日本大学工学部助教で臨床心理士である種子島尚志先生にご登壇頂き、日本大学文理学部教授の青山清英先生の進行で行われました。「いじめ・不登校・発達障害」はいつまでも学校教育の現場では避けては通れない問題でありますが、ヴァイツゼガーの「パトゾフィー」という医学的人間学から紐解き、子供たちの思いと大人たちの働きかけのバランスがとれたときに結果が生まれてくるとのお話でした。「こうすれば良い」という正解または方法はなく、その子その子によってアプローチや接し方は異なるとのことでした。
シンポジウムⅡは「2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて」というテーマでオリンピアンである日本大学文理学部准教授の西川大輔先生にご登壇頂き、日本大学文理学部教授の野口智博先生の司会で進みました。西川先生ご自身の「競技を始めたきっかけ」「競技力が一気に伸びた時期」「競技に際して一番気をつけていること」などをご披露頂き、いかにしてオリンピック出場に至ったかを、分かりやすく伝えて頂きました。2020年には25才前後になり、ちょうど選手として脂の乗り切っている時期を迎える高校生達は目を輝かせて聞き入っていました。また選手としてだけではなく、地元開催であるだけに運営側として、またはボランティアとして是非関わって欲しいとの野口先生の言葉で会は締めくくられました。